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トップページ病気について > ワクチンのない伝染病

ワクチンのない伝染病

1、 インフルエンザ

人間と同じインフルエンザウイルスに感染することにより発症します。人間からフェレット、フェレットから人間へも咳やクシャミから伝染する人獣共通伝染病です。

症状:
症状も人間と変わりありません。軽度では咳・クシャミ程度ですが、重度では40℃以上の発熱・咳・クシャミ・鼻水・元気や食欲の減少です。体力が弱い幼児や老体では命にも係わります。
診断:
主に症状から判断します。また、近くにインフルエンザの人間やフェレットがいればほぼ確定です。人間のインフルエンザ診断キットを使用することもあります。
治療:
体力の温存が必要です。暖かくして、加湿して、栄養のあるものを与えてください。症状を緩和する為に抗生剤や消炎剤、インターフェロン等の投薬が必要です。初期の場合タミフルなど人間用のインフルエンザ治療薬も効果がありますが、使用の際には副作用など注意が必要です。衰弱が激しい場合は入院治療となります。
予防:
残念ながら、予防ワクチンはフェレットでは確立されていません。インフルエンザ患者に近づけないことが最善です。

2、 アリューシャン病

パルボウイルスに感染することにより発症します。フェレットやミンクで体液や便など排泄物から伝染します。パルボウイルスは強力で乾燥して粉末になった便からでも感染します。犬や猫にもパルボウイルス感染症はありますが、他種の動物には伝染しません。
症状:
原因不明で難治性の下痢・嘔吐・咳、衰弱、下半身のふらつきです。治療中は症状が治まっても、治療を止めるとすぐ再発するような症状が特に疑わしいです。
診断:
アリューシャン病の診断は非常に難しいです。症状から感染を疑うことができる場合もありますが、ほとんどは特徴的な症状がなく分かりません。血液検査をすることで確定します。血液の生化学検査で総蛋白やグロブリンを測定し、著しい増加がみられれば、抗体価検査を行います。何回か検査を繰り返さないと判断できない場合もあります。
治療:
完治できません。対症療法で症状を緩和させます。ステロイドや抗生物質・インターフェロンで、進行を遅らせます。
予防:
予防ワクチンはありません。感染動物に近づけないことと、フェレットに触る前後に、必ず手を洗い、人間がウイルスを運ばないように心掛ける事が大切です。特に感染フェレットがいる場合は、消毒が重要です。普通の石鹸やアルコールではウイルスは死滅しません。塩素などの強力な消毒薬が必要となります。

3、結核

人間と同じように結核菌によって感染します。人間の結核はフェレットにも感染しますが、症状が人間と少し異なります。
症状:
人間のような咳症状はありません。外から分かる症状がないため気づかれない場合も多いです。お腹の中に大きなシコリができます。シコリが大きくなりすぎると消化管の症状が出てくる場合もあります。
診断:
手術でシコリを摘出し、特殊な方法で検査しないと確定できません。検査してくれる検査所がとても少ないです。普通の検査では肉芽腫などの腫瘍と間違われます。
治療:
結核菌に効果のある抗生剤を多種類多量に長期間投与し続けます。
予防:
フェレットでは予防ワクチンなど確立されていません。結核の感染者に近づけないようにします。ただ、フェレットは無症状の為、他のフェレットから知らないうちに感染しないように、外に連れ出さないことが一番予防になります。

2008年3月
きりがおか動物病院
院長 関口 諭